情報セキュリティマネジメント（以下SG）試験とは、IPA（情報処理推進機構）が実施している国家試験の一つです。IPAで提供している試験の内、レベル２に位置付けられており難易度はそれほど高くない試験です。
※基本情報技術者試験と同程度
SG試験に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要なのか、どのように勉強をすすめればよいのかなど、2021年6月に合格した経験から、これからSG試験を受験する方々の後押しになる情報をお伝えできればと思います。
受験までにやったこと
事前知識
IPAで提供している応用情報技術者試験は合格していました。（2017年に合格）
勉強期間（時間）
勉強期間はおよそ2週間で約20時間勉強しました。
使用した参考書など
・情報セキュリティマネジメント過去問道場
※市販されている参考書などは使用しませんでした。
勉強方法
上記「使用した参考書など」で記載した過去問道場を活用した勉強のみ実践しました。
試験は120分、四肢択一（48問）と多肢選択式（12問）の問題が全部で60問出題されます。
SG試験に限らずIPAで提供している試験は、特に選択式の問題については過去問題から出題される傾向が強いため、過去問題を繰り返し解くことが最も効果的な試験対策となります。
私が試験までに勉強した20時間の使い方は以下の通りです。
・通勤や休憩など短い時間を活用した勉強（8時間）
・休みの日など1時間以上机に向かう勉強（12時間）
それぞれで過去問道場の使い方を工夫したので、具体的な使い方について記載していきます。
①通勤や休憩など短い時間を活用した勉強 （勉強時間：8時間）
過去問道場では出題形式を３つから選択できます。
1.試験回を指定
2.分野を指定
3.模擬試験形式
私の場合、以下の条件を指定して勉強を進めました。
出題形式：模擬試験形式
オプション：選択肢をランダムに並べ替える
ただし、短時間の勉強で意識していたポイントは大きく２つです。
短時間での勉強はどうしても、理解が深まっているか不安になるかと思います。
勉強に取り掛かり始めの頃は、特に勉強方法が間違っていないかといった不安もあると思います。
ですが、私がこれまで様々な試験勉強を実践してきて実感したことは、繰り返し実践することが最良であるということです。
一つひとつ丁寧に解説を読み込んで１回で覚えられたらそれに越したことはありません。
しかし、実際勉強してみると解説を読み込んでも１回では覚えきれないのが現実です。
さらに、短時間での勉強では時間の都合上、解説の読み込みが中途半端になってしまったりと、消化不良を起こしてしまうことも多々あります。
そのため、短時間での勉強はなるべくたくさんの問題に触れる時間だと割り切ることが重要です。
理解度が高まっているか不安になりますが、繰り返し実践することでこの先必ず良い結果として現れてきますので、信じて勉強を進めましょう。
そして理解を深める時間は次に記載する1時間以上机に向かう勉強で行っていきましょう。
②休みの日など1時間以上机に向かう勉強 （勉強時間：12時間）
長時間机に向かえるときは、問題の理解を深めることに重点を置いて勉強を進めましょう。
短時間であっても繰り返しコツコツ実践していると、ある程度問題と解答が覚えられてくると思います。
この解答を論理的に理解することが、長い時間机に向かう勉強の際に意識するポイントです。
過去問道場を活用した具体的な勉強の進め方は以下の通りです。
この流れを実践することで、日々自身の成長が体感できると思います。
特に短時間の勉強が合間に挟まれますので、その際にこの問題はこういった論理でこれが正解だ、といった形で頭の中でより詳細に問題に向き合えるようになっていると思います。
最終的に模擬試験形式で正答率が毎回95%を超えられるようになっていれば、試験対策としては十分と考えます。（私はそのラインで試験に挑みました）
試験の所感
私自身の経験から、過去問対策のみでも十分に合格は狙える試験だと感じました。
ただし、受験前に応用情報技術者を取得していたことも勉強時間を圧縮できたポイントだとも感じます。
それを差し引いたとしても、0から勉強を始める方であっても30~40時間ほどの勉強時間があれば十分合格できる試験だと考えます。
また、集中して勉強できる時間が確保しやすい方はもっと短い期間でも合格ラインに近づけると考えます。
これは単に試験の傾向として、過去問からの出題が多い点が要因として挙げられます。
勉強方法でも記載した通り、過去問道場の模擬試験で95%の正答率がキープできれば合格ラインと思ってもらって大丈夫だと思います。
そこを目安に勉強を進めてもらえれば、自分の学習がどの程度進んでいるのか、もっと頑張らないといけないのかなど、進捗度合が把握できると思います。
SG試験はCBT方式へ変更され、随時試験になったことで受験のハードルもかなり低くなりましたので、是非合格に向けてチャレンジしていただけたら嬉しいです。
まとめ
・参考書を使わなくても過去問道場だけで合格可能
・適切な試験対策を実践できれば勉強時間は20時間あれば十分
・過去問道場の模擬試験は95%の正答率を目指す
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