CCNA(Cisco Certified Network Associate)はシスコ認定資格の一つで、ネットワークエンジニアを目指す方の登竜門的な資格です。
シスコ認定資格は全部で4つのレベルに分かれており、CCNAはアソシエイト(入門)レベルに相当します。
CCNAの試験の難易度はどの程度のものなのか、試験に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要なのか、どのように勉強を進めればよいのかなど、2020年7月に合格した経験から、これからこの試験を受験する方々の後押しになる情報をお伝えできればと思います。
受験までにやったこと
事前知識
2020年当時、CCNAの前身である以下の資格を保有していました。
・CCENT ※2024年現在は存在しない。
そのためネットワークやCisco製品における基礎中の基礎の部分は把握している状態でした。
勉強期間(時間)
勉強期間はおよそ2カ月で60時間勉強しました。
使用した参考書など
・Ping-t
参考書やテキストは購入せず、上記学習サイトのみ活用しました。(有料プラン登録)
これから学習を進めるという方で、Ping-tを知らない方はまず使ってみることを強くお勧めします。
※私は参考書は使用せず、この学習サイトのみで合格しました。
※一部機能は無料で使えるため、参考書を買う前にお試しいただくことをお勧めします。
勉強方法
Ping-tを使った学習の大まかな流れは以下の通りです。
1.「最強WEB問題集」の自由演習モードで各カテゴリ単位に問題を解く
2.「最強WEB問題集」の模擬試験モードで問題を解く
3.コマ問を解く
各段階での詳細は以降で記述していきます。
1.「最強WEB問題集」の自由演習モードで各カテゴリ単位に問題を解く
(対策時間:25時間)
Ping-tの「最強WEB問題集」では、ネットワーク基礎、Cisco機器基礎、スイッチング、ルーティング等、全部で8つの大きなカテゴリに分かれています。
さらに各カテゴリの中でも、細かく分類分け(以降、サブカテゴリ)がされています。
まずはサブカテゴリ単位で問題を解いていきます。
出題数も自分で設定できるため、学習に着手し始めの時期は問題を解く⇒解答を確認する、というサイクルを短くすることをお勧めします。(10問程度の単位)
徐々に学習に慣れてきたら、少しずつこのサイクルを延ばしていくと、より良い学習につながります。
また、学習を始めたばかりの時期は、解答できない(答えに見当がつかない)問題が多いと思いますが、全く問題ありません。
繰り返し解いていくことで、自然と解答できる問題は増えていきます。
一度で覚えようとして一回の学習に時間を費やすより、何度も繰り返し解いていくことを意識して、問題に触れる回数を増やすことが重要だと考えます。
全てのカテゴリ(サブカテゴリ含む)の問題を一通り解き終わり、ミスが一問も無い状態となれば第一段階は終了です。
2.「最強WEB問題集」の模擬試験モードで問題を解く (対策時間:20時間)
今度は模擬試験モードで、これまでの学習結果を試しつつ復習を行います。
模擬試験モードでは102問が連続で出題されます。
ここでのポイントは間違えた問題を必ず解説も含めて見直しをするということです。
Ping-tの優秀な点の一つとして、模擬試験でミスした問題を自由演習モードで振り返りできる点があります。
自由演習モードでミスした問題を改めて解き直し、ミスが0となったら模擬試験を再度行う。
これを繰り返し行います。
最終的に正答率90%が安定して取得できるようになれば、第二段階も完了です。
3.コマ問を解く (対策時間:15時間)
最後にコマ問を実践します。
コマ問とはコマンド入力問題の略で、本番試験ではCisco機器のコマンドを入力する問題が出題されます。
出題内容は基礎的なコマンドとはいえ、ぶっつけ本番で解けるものではありません。
そこでPing-tのコマ問を活用して、本番試験の練習を行います。
コマ問も「最強WEB問題集」同様、いくつかのカテゴリに分かれています。
少なくともすべてのカテゴリの問題に一度は触れるようにすると良いと思います。
ただし、すべてを覚えることはほぼできないと思っていただいて構いません。
コマンドをすべて覚えることができればそれに越したことはありませんが、一生懸命覚えようとするあまり、すべてのコマンドに触れられなかったということだけは避けるべきです。
狭く深く、よりも広く浅くを意識して、コマ問を実践していくことをお勧めします。
コマ問についてはすべての問題を1周できれば問題ありませんが、不安に思うようであれば2周すれば対策としては十分かと思います。
試験の所感
試験の難易度としては、それほど高いものではありません。
出題内容がNWに限られているという点でいえば、IPAの基本情報技術者試験より対策は容易な試験だと感じました。
今回の受験に際し、活用した学習サイトPing-tがとても優秀なサイトだったため、かなり効率的に学習できたものと感じています。
特にコマ問については、機器を持っていなくても試験対策が行えるということで、とても有意義なものと考えます。
コマンドについては実際の機器に触れることが最も効果的な試験対策ではありますが、なかなか個人でCiscoのスイッチやルーターを購入することは無いと思いますので、そのハードルを下げてくれているという点でもPing-tはとても優秀な学習サイトです。
もし会社や学校でCiscoのNW機器を利用できるという方がいれば、是非受験前に触ってみることをお勧めします。
まとめ
・60時間勉強すれば十分に合格可能
・学習には「Ping-t」の利用を強くお勧めする
・IPAの基本情報技術者試験よりも対策は容易
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