AWS DVA(Certified Developer Associate)とはAWS認定資格の1つで、開発者向けの試験でありAWSベースのアプリケーションの開発や保守に関する知識があることを証明する資格です。
AWS認定資格には3つのレベル(+専門分野)に分かれており、DVAは”中級”(1年以上の実務経験相当)に位置しています。
AWS DVAの試験に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要なのか、どのように勉強を進めれば良いのかなど、2023年8月に合格した経験から、これからこの試験を受験する方々の後押しになる情報をお伝えできればと思います。
受験までにやったこと
事前知識
クラウドに関連する以下の資格を取得済みでした。
・AWS SAA(Solution Architect – Associate)
・Azure Fundamentals
・CompTIA Cloud Essentials+
そのため、クラウドコンピューティングの特徴や意義、メリット/デメリット等の基礎知識の部分に加え、AWSというプラットフォームで提供しているサービス名や、その内容についてもある程度認識している状態でのスタートでした。
勉強期間(時間)
勉強期間は2週間で14時間勉強しました。
使用した参考書など
・Udemy 【01版】AWS認定デベロッパーアソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)
これまで参考書や問題集を購入して、試験に臨んでいましたが今回はUdemy(オンライン動画学習サービス)を使用できる機会に恵まれたため、Udemyを活用した勉強を実践しました。
勉強方法
基本的には模擬試験の問題集を繰り返し実践するのみですが、3つの工夫を意識して勉強に取り組みました。
1.短い時間で「問題を解く⇒解答を確認する」を繰り返す
2.復習するタイミングを細目に挟む
3.正答率9割越えが安定したら試験に臨む
1.短い時間で「問題を解く⇒解答を確認する」を繰り返す
この点のポイントは一度で問題・解答を覚えようとしない、ということです。
今回活用したUdemyの問題集は65問が1セットとなっており、合計5セット分となっています。
問題集の括り通りに問題を解き進めるのではなく、10問程度の間隔で問題を解き⇒解答を確認する、これを繰り返し行っていきます。
65問まとめて解いてから解答を確認してしまうと、どんな問題だったのか、何を間違えてしまったのか、振り返る箇所が多すぎて覚えきれないことがほとんどだと思います。
特に勉強序盤は、解答に見当もつかないような問題が多く、まとめて解くこと自体もハードルが高い作業となります。
まずは段階を踏んで、AWS DVAの問題に慣れるという意味でも、10問などの少ない問題数で問題を解く⇒解答を確認する、ことを繰り返すことをお勧めします。
自信がついて来たり、慣れてきた段階で一度に解く問題数を徐々に増やしていくのが良いと思います。
2.復習するタイミングを細目に挟む
次のポイントは復習を強制的に勉強の流れに取り込んでおく、ということです。
勉強において最重要といっても過言ではないのが復習です。
効率的に勉強を進めるのであれば、勉強した内容を復習できるところまでを勉強の流れとすることが、最も効果的と考えます。
私の場合、以下のように勉強を進めました。
短い時間しか空いていないため、前回セットの問題の内容もほとんど覚えている状態で復習が入るので記憶が定着しやすくなります。
あとは愚直に上記の流れに沿って問題集を進めていけば、合格は目前です。
3.正答率9割越えが安定したら試験に臨む
AWS DVAに限らずすべての試験に共通して言えることですが、どの段階まできたら試験に臨むか、という目安が必要です。
私の場合、今回勉強で使用した問題集5回分すべて通して解き直し、5回すべての正答率が9割を超えたときに試験に臨みました。
試験勉強はいつまで経っても終わりの無い作業となります。
より効率的に、スピード感を持ってスキルアップを目指すのであれば、ある程度の区切りで試験に臨む必要が出てきます。
上記の通りUdemyの問題集であれば5回分すべて9割を超えることが、試験を受験するにあたっての一つの目安だと認識していただけたらと思います。
試験の所感
AWS認定のアソシエイト(中級)レベルの資格の中では、最も簡単な資格だと感じました。
出題範囲が開発者(デベロッパー)の利用するサービスに偏っているため、知識の深さは求められるものの、範囲としては限られています。
そのため、同レベル帯のソリューションアーキテクトと比較しても、試験対策がし易く難易度は低いと考えられます。
今回はUdemyの問題集にて試験対策を行いましたが、そのほか書籍として発売されているテキスト・問題集で同様の試験対策ができれば、問題なく突破できる試験です。
もし当試験単体の試験対策では不安を感じるようなことがあれば、ソリューションアーキテクトのテキストを参考にすると、不安は払拭されるものと考えます。
試験の中でもソリューションアーキテクトの範囲が出題されていた印象のため、ソリューションアーキテクトの範囲もカバーできると、より盤石な体制で試験に臨むことが可能になります。
ソリューションアーキテクトの試験対策については、Ping-tという学習サイトで無料公開されているため、DVAの受験にあたり不安に思ったり、試験対策の時間にあまりが出てしまったようなことがあれば、こちらも手を付けてみることをお勧めします。
まとめ
・14時間の勉強で合格可能な試験
・短いスパンで復習を組み込める勉強方法がお勧め
・追加の試験対策には「Ping-t」のソリューションアーキテクトの問題を活用する
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