G(ジェネラリスト)検定とは、日本ディープラーニング協会が主催するJDLA試験の一つです。
ディープラーニングを事業に活用する「ジェネラリスト」を対象としたもので、ディープラーニングの基礎知識を持ち、活用方針を決定して事業に応用する能力を有することを証明する検定試験です。
G検定に合格するためにどれくらいの勉強時間が必要なのか、どのように勉強を進めれば良いのかなど、2023年9月に合格した経験から、今後G検定を受験する方々の後押しになる情報をお伝えできればと思います。
受験までにやったこと
事前知識
ディープラーニング(AI)については、事前知識はほとんど無い状態でした。
強いて言えば、AI関連のキーワードが出てくる以下資格を取得済みでした。
・DX検定(プロフェッショナル認定)
※DX検定については、以下の記事で取り上げていますので、合わせて参照いただけると嬉しいです。
勉強期間(時間)
勉強期間はおよそ1週間で8時間勉強しました。
使用した参考書など
・徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版 徹底攻略シリーズ
勉強方法
試験に向けた勉強については、大まかに以下の流れで取り組みました。
1.参考書の総仕上げ問題を解く
2.参考書の総仕上げ問題以外の部分の問題を解く
今回使用した参考書は1~8章が、各単元(機械学習の歴史、基礎、AI関連法規等)ごとの問題、9章に総仕上げ問題、といった構成となっていました。
限られた時間の中で効率良く学習していくために、最初に総仕上げ問題に着手しました。
各段階での詳細は以降で記述していきます。
1.総仕上げ問題 (所用時間:6時間)
アウトプットを優先した方が、学習効率が良いため総仕上げ問題から着手します。
最初からすべての問題を一度で解き進めることは、集中力が続かないと思いますので、「10問単位で問題を解き、解答を確認する。」これを1サイクルとして繰り返し、全85問を解き進めます。
1周目については正直わからない問題だらけのため、理解を深めるというより問題の出題傾向を掴む、くらいの感覚で85問を終わらせることを優先することが重要だと考えます。
1周目から覚えられればそれはとても良いことかもしれませんが、なかなか難しいと思いますので、1度で理解を深めるよりも、何度も触れて少しずつ理解を深めるほうが、知識として定着します。
1周目が終われば2周目に着手しますが、2周目以降は少し勉強の進め方を変え、細目な復習を挟むようにします。
いくつの問題数を1セットとするかは勉強の段階にも寄ると思いますが、最初は10問から始めて中盤は20~30問、終盤は85問一気に解けるようになるくらいが良いと思います。
私の場合は、この総仕上げ問題について4週目の段階で9割5分正答できるようになったため、次の段階に移りました。
この9割5分が一つの目安になるかと思いますので、まだその段階に達していないといったことがあれば、もう少しこの総仕上げ問題に費やす時間を延ばすことも選択肢の一つになると考えます。
2.参考書の総仕上げ問題以外の部分を読み込む (所用時間:2時間)
総仕上げ問題でできることはやり尽したため、そのほか参考書の目を通せていない場所から、総仕上げ問題で触れることができなかった部分の補完を行っていきます。
基本的な進め方については総仕上げ問題のときと同様です。
各章についても問題、解答がセットとなる構成のため、問題を解いて解答を確認する・定期的に復習を行う、ということを意識して学習を進めていきます。
私の場合は、以下の3点に集中して時間を使いました。
・第3章:機械学習の具体的手法
・第5章:ディープラーニングの概要
・第8章:人口知能と法律・契約および動向
各章に記載されている問題は総仕上げ問題でも触れられていない問題もあるため、時間の許す限りすべての問題に目を通すことをお勧めします。
また、可能であれば総仕上げ問題同様の正答率(9割5分以上)が安定的に獲得できるようになっていると、試験ではかなり安心な状態だと思います。
試験の所感
まず問題数が非常に多く、問題数に対して試験時間がそれほど多く設定されていないため、考え込んだり、絞り込んだ選択肢で悩んでいる時間はありませんでした。
・問題数 :200問(穴埋め1か所も1問としてカウントし)
・試験時間:120分
試験のコツは思考するよりたくさんの問題を解くことを意識することだと感じました。
私の場合、全問解き切ることはできましたが、試験時間としてはかなりギリギリでした。
G検定の問題集で学習した内容はもちろん活きましたが、別の資格(DX検定)で学習した内容も一部出題されていたため、G検定の前段として受験しておいて良かったと感じました。
また、蛇足情報となりますが、当試験はインターネット環境があればどこでも受験できるものとなっています。(試験会場など試験官が監視するような環境ではない)
そのため、カンニング自体は可能です。
ただし、上でも書いた通り、問題数が多く考えている時間もそれほど無い中でカンニングしようとしても、実際は出来ない状況になります。
そのためカンニング頼りの受験はしないことをお勧めします。(そもそもとして当たり前ですが)
まとめ
・G検定の問題集を実践すれば、8時間の勉強で合格可能
・DX検定などAIに関連する知識を問う資格を持っていればより有利になる
・カンニングは可能だがあてにしないこと
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