IoTシステム技術検定とはMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が実施している検定で、基礎・中級・上級の3段階で提供されています。
基礎はその中で一番下のレベルに位置付けられており、IoTにまつわる基本的な用語とその意味を問われる検定です。
IoTシステム技術検定(基礎)に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要なのか、どのように勉強を進めれば良いのかなど、2022年6月に合格した経験から、今後IoTシステム技術検定(基礎)を受験する方々の後押しになる情報をお伝えできればと思います。
受験までにやったこと
事前知識
IoTについては関連資格を持っているわけでも無く、会社の業務で扱ったことも無かったので完全に0の状態からスタートしました。
勉強期間(時間)
勉強期間はおよそ1カ月で約25時間勉強しました。
使用した参考書など
・IoT技術テキスト 基礎編 改定2版 [MCPC IoTシステム技術検定基礎対応]公式ガイド
IoTシステム技術検定試験対策の参考書はほぼ一択です。(逆に迷わなくて済みます)
勉強方法
当試験に対応した過去問や問題集はありません。
参考書をひたすら読んで覚えるというのも1つの手段かと思いますが、私の場合は自分でアウトプットが行えるようなノートの作成が必要と考えました。
そのため、ノート作成などの下準備も含めて以下の流れで勉強を進めました。
各段階での詳細は以降で記述していきます。
1.参考書から勉強用ノートを作成する。 (所用時間:6時間)
まずは参考書から勉強用ノートを作成します。
参考書を一通り読みながら、太字(大小様々ですが基本的にはタイトル)の用語と、その用語の説明をノートに書き写します。
ノートを縦半分に折り、左側に太字の用語、右側にその用語に対応する解説を書きます。
参考書では解説が結構な長文となっていますが、ノートに書くのはその用語が何を意味しているのかだけで大丈夫です。
また、参考書に記載されている図については特に重要になりますので、用語と合わせてノートに書いておきましょう。
勉強用ノートが完成したら、いよいよ本格的に勉強を開始します。
2.勉強用ノートをもとに勉強を進める。 (所用時間:16時間)
勉強用ノートの利用方法はいたってシンプルです。
・右側を隠して、用語の意味を答える
・左側を隠して、文章から用語を答える
”答える”の部分は頭の中で答えを思い浮かべるでもいいですし、別のノートに書くでも大丈夫です。
また、進め方として必ず復習をこまめに挟むことをお勧めします。
具体的にはその日の勉強の始まりは、前日に実施した範囲を再確認する、ということです。
勉強用ノートを1~10まですべてやり切ってから何周もするよりも、こまめにこういった復習を挟むことで知識の定着率は各段に上がりますし、知識が定着してきている、という実感も湧きやすいです。
知識の定着が実感できると、勉強へのモチベーションも高まりますので、是非実践してもらえたらと思います。
3.勉強用ノートに記載しなかった参考書の内容を確認する。(所用時間:3時間)
最後に仕上げとして、勉強用ノートに記載しなかった参考書の内容を確認するため、改めて参考書を読み込みます。
基本的には勉強用ノートに記載した用語の、補足情報を確認する時間になります。
私の場合、読んでいて楽しいと感じる部分(IoTの応用システムや通信方式等)を中心に読み込みました。
この時間については、前段の勉強が足りないと感じる場合、引き続き2.を実施する時間に充てても良いと思います。
試験の所感
試験の傾向としては、用語の意味を問われる問題が大半のため、用語の意味をどれだけ覚えられているかが重要なポイントだと感じました。
また、用語単体ではなく、その用語がIoT全体としてどの位置に属する用語なのか、のイメージを持っておくことも非常に重要だと感じます。
用語単体で覚えるのではなく、その用語が出てくる図や構成例もセットで覚えることが大切だと思いした。
出題形式は四肢択一です。
問題によっては、選択肢としてまったく当てはまらないもの(全然違う分野の用語)も混ざっていたりするので、消去法だけでも2,3割の問題は解けるようになっているような印象でした。
きっちり、しっかり用語と意味を覚えられれば試験対策としてはばっちりですが、出題範囲も広いのでいかにたくさんの用語に触れられているか、が試験対策にポイントになると思います。
まとめ
・25時間勉強すれば十分に合格可能
・過去問や問題集が無いので、自分でアウトプットを行うためにノートを作成する
・広く浅くでもたくさんの用語に触れておく
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